・クリーブランド管弦楽団 (1970年1月28日 ライヴ録音) 1967年とは対照的に第一楽章の最初からテンションが高く、速いテンポで盛り上がります。弾力のあるピチカート。強靭なカンタービレ。 強い意志の力が感じられ、194小節から242小節へのクライマックスもかっこよく決めています。249小節のブラスセクションをぐっとタメ気味しての大見得も見事。 第二楽章のピチカートは強め。137小節のストリジェンドで木管わずかに遅れるというクリーブランド管としては珍しいほころびがありました。 190小節の2拍め裏のチェロとヴィオラのG音を粘り気味にして大きく歌わせ、208小節の弦楽器の泣かせ所も感動的。221小節のチェロはテンポを大きく落とし229小節から弦楽器は猛烈に加速。 第三楽章のスピード感と剛直さと、159小節のトランペットのマシンガンのようなタンギングは強烈。 第四楽章はじっくりと落ち着いた開始の後、130小節からチェロ猛烈な加速。再現部の劇的な盛り上がりも素晴らしく、大河のうねりを見せながら終結部まで登りつめます。最後のチューバにはトロンボーンを重ねているようです。 今回聴いたのは、現在音信不通になってしまったアメリカのDisco Archivaから入手したものです。 http://www.classicalmusiccd.com/classicalconducting/index.html ビニールケースに入ったCD-Rの表面にマジックで商品番号を走り書きしただけのとても売り物とは見えないような怪しげな体裁。 おそらく当時のラジオ番組からのエアチェック録音で、最初と最後にアナウンスが入ります。 一応ステレオですが、途中で左右が反転したり片方から音が出なかったりしていました。 (2010.02.13) |