「アルフレッド・ウォーレンステイン(1898 - 1983) シカゴ生まれ。チェロ奏者として出発し、17才でサンフランシスコ響のチェロ奏者となる。ドイツに留学し、医学学び同時にチェロを名教師クレンゲルに師事。 帰国後、シカゴ響、ニューヨークフィルの首席チェロ奏者を歴任の後、指揮者に転じロスアンジェルスフィルの音楽監督(1946 - 1956)、1961年にトスカニーニ亡き後のシンフォニー・オブ・ジ・エアー(旧NBC響)の指揮者の後フリー。ウォーレンステインの名は、今ではRCA専属時に録音されたルービンシュタインやハイフェッツたちの伴奏録音に名を残すのみです。 ・ ロスアンジェルスフィルハーモニー管弦楽団 (1960年 スタジオ録音) 米キャピトル原盤の録音。スタイリッシュでクールな演奏、各楽章の後半にかけて加速する手法がいささかルーティーンで変化に乏しい印象を与えます。 オケの充実した鳴らし方や第1楽章の練習番号10のPoco piu mossoのヴァイオリンの甘い表情、第3楽章の終結部のチェロのピチカートの余韻、第4楽章で第3楽章アダージョを回顧する直前の1拍前でチェロに見られる転調の前触れの生かし方など、見るべき部分はありますが、小さくまとまりすぎの印象です。 特に第4楽章になると軽薄な響きの音楽になってしまうのは、あながち薄い響きの録音のためだけではないように思えます。 第1楽章練習番号17のホルンにトロンボーンを重ねていました。 カットはアメリカの指揮者が採用している標準的なカットとほぼ同じです。 今回聴いたのはEMIから出ている外盤CDです。60年代初頭のキャピトル特有のドライで平板な響き。 以下が演奏時間とカットの箇所です。( )はプレヴィンの1973年録音。 「第1楽章:15'08" ( 18'59" )」 ・ 練習番号3のAllegro moderatoの最初の2小節 ・ 練習番号9の16小節めから10小節 ・ 練習番号10の17小節目のTempo Iから6小節 ・ 練習番号14から15の前まで ・ 練習番号17の17小節目のa tempo から18の前まで ・ 練習番号19の9小節目から8小節 ・ 練習番号23の5小節めから10小節 ・ 練習番号23の19小節めから4小節 ・ 練習番号24の8小節めから8小節 「第2楽章:7'13" (10'00")」 ・練習番号40から42の前まで 「第3楽章:9'48" (15'37")」 ・ 練習番号50から8小節目 ・ 練習番号53から55の前まで 「第4楽章:9'54" (13'59")」 ・ 練習番号61の9小節めから練習番号62の9小節めまで ・ 練習番号68から4小節 ・ 練習番号69から7小節 ・ 練習番号76から80の12小節前まで ・ 練習番号83の9小節めから4小節 (2006.05.07) |